ifを使えば夢を語ったり願いが言える！

目次 [ close ]

英語を勉強していると必ず出てくる単語 if（もし〜なら）。
シンプルな一語ですが、使いこなせると表現の幅がぐんと広がります。

英語初心者の方にとって「if文＝条件文」というと難しく感じるかもしれません。でも、実は日常会話の中でとても自然に使われています。そして「夢を語る」「願いを伝える」といった場面でも大活躍するのです。

今日は、ifの基本的な使い方から、少し深い使い分けのコツまで一緒に見ていきましょう。

ifはどうして「もし〜なら」になるの？

if は古英語やゲルマン語の時代から「条件」を表す接続詞として使われてきました。語源は「give（与える）」に近い意味を持っていて、「〜が与えられたなら」「〜の条件のもとで」というニュアンスがあります。

つまり、ifは単なる「もし」ではなく、
「この条件が成り立ったら」という因果関係をつなぐ役割をしているのです。

この背景を知ると、「ifは条件をつなぐ接着剤なんだ」と理解できて、ぐっとイメージしやすくなります。

まずはもっともシンプルな使い方から。

例文：

このように「条件」＋「結果」をつなげるだけで完成します。

日本語だと「雨が降ったら、家にいる」とシンプルに未来のことでも現在形を使いますよね。
でも英語は「未来のことを語るには will を使う」ので、If it rains, I’ll stay home. となります。

ここでつまずく方が多いのですが、ルールとして覚えてしまえばスッキリ理解できます。

if の面白さは「実際には起こらないかもしれないこと」も表せるところです。

If I were rich, I would travel around the world.
（もしお金持ちなら、世界中を旅するのに。）
If I lived in London, I could go to concerts every week.
（もしロンドンに住んでいたら、毎週コンサートに行けるのに。）

これは「仮定法」と呼ばれる使い方ですが、日常会話でもよく登場します。
日本語でも「もし宝くじが当たったら〜」とよく言いますよね。それと同じ感覚で、英語でも「If I were〜」と気軽に言えるのです。

実はこの「仮定法」、昔の英語では「事実とは違うことを表す特別な動詞の形」として使われていました。その名残で今でも If I were… という形が残っているのです。（現在はネイティブでも If I was… と言う人も増えています。）

たとえば海外ドラマや洋画を見ていると、こんなセリフをよく耳にします。

アドバイスをするときや、愚痴を言うときにも大活躍するのが if です。
つまり「夢や願い」だけでなく、「立場を置き換えて話す」便利な道具でもあるのです。

If it will rain, … としてしまう
　→ If の中では未来のことでも現在形を使います。
If I was rich… と言っていいのか迷う
　→ 文法的には were が正しいけれど、日常会話では was も普通に使われています。試験勉強では were を覚えておきましょう。
if と when の違い
　→ if は「起こるかどうかわからない条件」
　→ when は「必ず起こる条件」
　例：If it rains, we’ll stay home.（降るかどうかわからない）
　　　When it rains, the streets get wet.（必ず起こること）